樋口一葉の短編三作をオムニバスとして描いた美しい作品。水木洋子、井手俊郎の脚本を今井正が監督した名編。一葉の原作は、行替えが少なく、独特のリズムがあるが、その独特な世界を映像化した脚本、今井のリズム…
>>続きを読むふんわりと白粉(おしろい)の香りがする熱心な傍観者の視線。そんな樋口一葉の小説を映像化した至高のオムニバス。
「十三夜」
月明かりの夜、良家の妻になったが夫との関係に耐えかねて実家に帰った女が父親…
樋口一葉原作の短編三作品をそれぞれ映像化した1953年モノクロ映画。
十三夜と大つごもりはちょっといい話。
にごりえは何ともやりきれないお話。
邦画レガシーとして、また樋口一葉の文学世界の概要を…
1950年代の作品とは思えない完成度の高さとシネマトグラフィーの自然さが凄かった。特に2部でお金を盗むところの各登場人物の顔のカットとサントラがすごくナチュラルで良かった。
3部のオリキ?が街の中を…
樋口一葉の三つの短編のオムニバス。どれも情緒と悲哀に溢れた佳作。一葉の作品世界をより深く見事に映像化している。東京物語を抑えキネマ旬報ベストワンに選ばれているのも頷ける。
第一話 十三夜 丹阿…
「大つごもり」
おみね「あのぉ…」怯
奥さん「おやまぁ!」
旦那さん「どうした?」
奥さん「お金がない!」
おみね「…」汗
奥さん「…引き出しの分も拝借致し候 石之助」
旦那さん「何だと」
奥さん…
どれも見応えがあり素晴らしい。昔の人が、女性や貧しい人々がいかに肩身が狭かったか分かってはいたものの改めてショックを受ける。
一話目の理不尽な追い返し、そこから意外な再会とパッと終わり余韻を残す。…
どうして早く見なかったんだろう、後悔。
貧乏だからこそ我慢した者、貧乏さがゆえに駆られた衝動に従い行動したものの運良く危機を免れた者、貧乏にもかかわらず我慢できずしまいには身を滅ぼろした者
3…
独立プロ名画保存会