神サン！ナムサン！！

超若いアラン・ドロンも出ている、8部構成のフレンチ・オムニバス・コメディ☆

『わが青春のマリエンヌ』監督作品でした！
こんな皮肉混じりのコメディも撮るんだなぁ～

悪魔としてヘビが繋ぐ物語。
いちいちダメ出しするのが可愛かったw



①
修道院で働く口の悪い親父ジェローム。
悪気は無い、口癖なのである。
そこで、司教が十戒を暗記しろと提案するのだが……

神サン、ナムサンて(笑)
神の名をみだりに唱えるなというが、悪気無いんだからねぇ～とも思うw


②
ストリッパーな人妻を好きになって追いかけるキモ青年のお話。

人妻が滅茶苦茶キュート☆
こんなダンスどう？とキャッキャ踊る魔性の女でした！


③
妹を自殺に追い込んだ輩に復讐を。
兄は修道院を辞めて犯人を探すのだが…

切ない。
短いけれど、マフィア映画を観ているような重厚感でした。


④
ダイヤモンドで女を誘惑する男。
手切れ金に使ったり、エサに使ったり…

へーーーーーーー
私、宝石に微塵も興味無いので、こんなもんで釣られても屁でもないわ(笑)
光り物なら刺身で十分！
っていうか、お肉とお酒がイイ( ´∀｀)


⑤
ロバみたいなユ・ヘジンみたいな男。
神様と名乗る。
とある一家に現れ、奇跡を起こす…?!

たまにカメラ目線になるアナゴさん(笑)
このオチ好き～
ヘビもびっくり！


⑥
若いアラン・ドロン、両親の不仲を嘆く。
父親を問い詰めたら、まさかのあれは母親ではないと言う。
本当の母親は大女優！
てなわけで大女優に会うと、あれは父親ではないと言う。
えーーーー……

え～…としか言えないww


⑦
銀行をクビになった男。
強盗の手助けをする。
で、その金を強奪しようとするのだが……

人生上手くいかないよね、そうだよね。
そんな作品。


⑧
①のジェロームが頑張って十戒を覚えている。
酒を飲みながら……



144分と長いのですが、どれもクスリと出来る面白作品でした♪

オチもニヤリ、からのニヤリ(*￣∇￣)ノ

十戒になぞらえながら、8つのストーリーから成る、ややシュール寄りなオムニバス🇫🇷
合間合間にナレーションの蛇🐍が心の声でツッコむのがツボ🤣💕

① 汝神の名をみだりに呼ぶなかれ
→修道院で雑用として働く口の悪いおじちゃんが引き起こすシュールコメディ。
神サン、ナムサン…😴🙏"ナムサン"がそもそもどういう意味なのかよくわからないが、修道女たちの表情で禁句ワードなのは確か🤣この毒舌おじちゃまがとにかく憎めなくてきゃゎいい〜🥰

②汝姦淫するなかれ/汝結婚のほか肉の行いを求むるなかれ
→ストリッパー美女に魅了される純粋ヲタ青年が美女の家を突き止めて…？
とにかくダニー・サヴァルがめちゃくちゃキュート🥺🙏"未亡人役"と呼ばれてた女優さんも美しかったのでもう少し観たかったなあ。家に客が突然来たら普通キモがるかと思うけど、明るく招き入れるタニアは優しい😇

⭐️③汝殺すなかれ
→麻薬によって妹を亡くした兄の復讐劇。
今回のオムニバスの中で最も印象に残った作品。内容は重かったが、長編映画のような濃密さだった。いや〜とにかく切ない🥺他に方法はなかったのかなあと思ってしまう。

④ 汝人の持物を欲するなかれ
→女に目がない金持ち男、宝石に目が眩んだ女性たちによるドロついたストーリー🥵
あのオチはなかなか辛口で好き😈

⭐️⑤ 我は汝の主なり。我を唯一の神として礼拝すべし
→自称"神"と名乗る男が病気で寝たきりの老女がいる家に突撃訪問してきて…？
突然カメラ目線でセリフ発するのジワる🤣
オチはまさかすぎて笑ってしまった🤣あの展開は「まぼろしの市街戦」を思い出してしまう😂2番目に好きな作品😘

⑥ 汝父母を敬うべし/汝偽証するなかれ
→実母は女優だと聞かされた青年が、真偽を確かめに行った先に発覚した新たな真実とは…？
本作の目玉、アラン・ドロン👻、ついにきたぁあああ🥴💖最後それでいいんかーい！ってなったけど、事実を受け入れる切り替えの早さ素敵🥺←ドロン🥷様だったから余計そう見えたのかも🥺

⑦ 汝盗むなかれ
→勤め先の銀行をクビになった当日、銀行強盗と直接対決することになったやる気のない男が繰り広げるドタバタ劇。
これもオチが辛い〜🤣人間、必要以上に欲張りすぎるとダメ🙅‍♀️という教訓ね🥺

⑧汝安息日を聖とすべし
→①で出てきた毒舌おっちゃんたちのシーンに振り出し🤣
わちゃわちゃ酒飲んで思い出話に浸ってる姿にほっこり😚💖

どれも見応えあって濃厚なオムニバス🇫🇷でおすすめ。

「モーセかよ」

その昔20人くらいで、掘りごたつのお座敷で飲み会をしていた。
壁側のど真ん中に座っていたので、お手洗いに脱出する道のりがどうにも狭く長く、ものぐさを大発揮してくっついていたテーブル2つを両端に引っ張らせ、通り道を作って、目的地に出発しようとしたらそう言われた。

「海割るやつ！」

そのくらいの聖書の知識しかない。でも映画をよく観るようになり、聖書についてもう少し知識があれば理解が深まるのかな、と思うことがあったりする。
ちょっと勉強してみようかな、と思いYouTubeで聖書の朗読をかけてみたら、のび太のように眠りに落ちてしまう。この人の声が心地良いのかもしれない、と他のを探してみたら今度はその読み方が気になって内容が入ってこない。
結果、そんなこともあったなぁと遠い目が出来る程に放置することとなった。

悪魔の化身とされる"毒蛇"が語り手となり、人間が十戒を破る過程をユーモラスに描くオムニバス。

十戒だけ調べてから観たが、充分に楽しめる。でも、私の知らない聖書の内容がもっと盛り込まれているんだろうと思う。
無宗教の私としては十戒は、"神の名をみだりに唱えてはならないこと" "偶像を作ってはならないこと"など、そんなもんなのかと思うものから、"父母を敬うこと" "盗んではいけないこと" "殺人をしてはいけないこと"など、そりゃそうだと思うものまで様々だった。

十戒とまではいかなくとも、誰しも大なり小なり"自分ルール"はあるのだろうな、と思う。
私にもある。
"お酒が好きな事は隠さない"
"酔って連絡したくなる人には絶対に連絡してはいけない"
"誰かの'好き'を否定しない"
"どんなに親しくなってもお金だけはきっちりする"
"誰にでも好かれようとするより、自分の大切な人を思いっきり大切にする"
考えてみたら、私なりの十戒くらいは出来そうである。

どの物語も、誘惑や欲望、自分自身に負けてしまう姿が描かれており、クスっとなるものから、自分だったらどうするだろうと考えてしまうものまで様々だった。
そしてどの物語にも、何かしらの"嘘"が出てくる。
嘘をついた事のない人っているのだろうか、いたとしたら凄いと思うけれど、それはそれで大変な思いも多いだろうなと思った。

せめて自分の気持ちには嘘をつかないように生きていきたいな、と思う。

後、
"食べたい量の7割
足りないかな？の量の8割
飲める！と思う量の6割にする"
と決めたはずの"私十戒"について、自分を早急に問いたださないと、とも。