あなぐらむ

銀座旋風児(ギンザマイトガイ)のあなぐらむのレビュー・感想・評価

4.1
川内康範が原作・脚本を務めた、御存知小林旭のマイトガイ第一弾。
行く所、女の嬌声とトラブルが巻き起こる現代の退屈男が、宍戸錠を相棒に戦中の宝石横領事件の謎を解く。
若いアキラの動きのキレと輝き、頬っぺたパンパンの浅丘ルリ子がもう可愛い。野口博志監督は正攻法の演出で安心感。

典型的なスター映画だが、こういう軽妙洒脱な映画が作れた国なのになぁ、と思う。川内原作だけに、今なら方々からツッコミが入りそうな「日本人の為」連呼がおかしい。
白木マリがお馴染みの悪女ぶりを見せる。モダンなファッションは男女共見所となっている。

今は作る方も見る方も理に落ちすぎなんだよ。みんなが「銀座旋風児だ」って言えば彼は旋風児なの。ここは末来の日本!って言えばそうなの。
映画はそういうもんなの。設定とかしゃらくせぇ事言ってんじゃねぇよ。

「銀座旋風児(マイトガイ)」は男なら一度は憧れる、変装、ダイスに銃も抜群、事件を華麗にかいけつゾロリする様が痛快。
あんな銀座なら行ってみたいぞ。