yukihiro084

心の旅のyukihiro084のレビュー・感想・評価

心の旅(1991年製作の映画)
4.5
今日、久しぶりにTSUTAYAに
寄ってみた。久しぶりに観たい
作品があったが、そのTSUTAYAには
置いてはいなかった。

心の旅。ハリソン・フォード。
1980年から2000年までの出演作を
見てみるといい。凄すぎて少し
笑ってしまう。代表作と呼べる作品
ばかりだ。ミスチルのライブじゃ
ないんだから。SF超大作のイメージも
強いが、実は幅広いジャンルをこなせる
器用な俳優で、コメディからサスペンス、
ヒューマンもの、アクションと、何に
出演しても、確実にヒットさせている。
そして、僕はその20年あまりを作品群を
リアルタイムで映画館で全て観ている。
なのでハリソンは、お袋以上に
僕の彼女に会ってるってことになる。
あら、恥ずかしい。
観にいったらハリソン・フォードが
いたのか、ハリソン・フォードだから、
観に行ったのか、わからないけど。

それらの作品の中で、もしかしたら、
一番地味で、一番知られてなくて、
でも、僕が大好きな作品なのが、
今作の、リガーディング・ヘンリー。
邦題は、心の旅。
まだハリソンが、ジャック・ライアンや
キンブルになるちょっと前だ。

監督は(卒業)のマイク・ニコルズ。
(ワーキング・ガール)でハリソンの
軽妙なコメディの才能を引き出していた。
ハリソンの妻には、アネット・ベニング。
(キッズ・オールライト)や
(20センチュリー・ウーマン)で
素晴らしい演技を見せてくれたアネットが
今作でも素晴らしい。
そして脚本は、J ・J・エンブラムス。
そう、あの J J!こんなヒューマン
書けるのね。

手段を選ばない敏腕弁護士が
ある事件で瀕死の重傷を負う。
脳に大きなダメージを残した男は、
記憶を失ってしまう。
目の前には、陽気なリハビリトレーナー、
そして、妻と娘がいた。
他人のような妻と娘が。

喪失と再生。失った道があるのなら、
新しい道を歩き出せばいい。
少しの勇気と理解者とともに。

印象的なシーンがたくさん。
演者がみんな忘れ難い演技を
見せてくれる。

このまま、知られずに消えてゆくのか、
それは僕ら映画ファンにかかっている。
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