ひとりごとです

戦場のジャーナリストのひとりごとですのネタバレレビュー・内容・結末

戦場のジャーナリスト(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

一枚の写真が
歴史の一部になる

命よりも大切なこと

小さな国の小さな戦争
そこにいた小さなカメラマン
大きな拍手にかき消された
大切な大切な友人

優しくて自分の正義と現実と向き合う
真実をカメラに収めた人

愛する人達

ここで、何を、している
彼女にそれが言える?

真実をこの目で見たわけではない
貴方が見た景色
君が追いかけた今

何をおもって
何を感じて
何を見て
何を聞いて
何があったのか

そのカメラのシャッターを切りながら
あなたはきみはあのひとは

その目の前の人たちは
その時の確実な今は


苦しい苦しい時間だったけれど
この苦しさはあまりにもちっぽけで
ただひとつ
命よりも大切なものがあるのかと
問いかけ続けた時間が生んだ答えは

失った、失われた
その尊くて大切な存在が、

わたしじゃなくておれじゃなくて
大切なあの人の大切なあいつの
大切なおまえの大切なあの人達の
あの瞬間の今が、あったということ

小さな色づいた花
抱きしめて温もりをくれる小さな存在
小さかった背中は思っていたよりも大きくて
繋がっていく