ひとりごとです

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのひとりごとですのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

凄くキラキラな瞳で夢を見つめて、まっすぐで深い愛情を胸にかかえて足を進める彼を見て何度も目尻が熱くなった

美しいな、と思った

大好きな人が自分へ与えてくれたその甘くて愛のこもった甘いチョコは絶対に人を幸せにできる
食べたことがない?こんなに最高なお菓子を?
食べたら踊りたくなるよ、何か思い出して悲しくなったり後悔したり勇気が湧いたりするかも、でもいろいろ動いて考えたら眠たくなっちゃうよね
そういう時は寝ちゃおう
悪戯されちゃうかもしれないけど、何かが起きちゃうかもしれないけど
きっといいことあるよ

エンディング中はチョコが大好きなお母さんが浮かんだ。お母さんにチョコを選ぶ時間。そのチョコを食べて嬉しそうに笑ったり、微妙そうな顔をしたり、食べるスピードが早かったりしたことを思い出した。なんだかちょっぴり切なくなって、気づいた。その時間が愛おしかったんだ。

嬉しい時もあれば悲しい時もある。失敗もするよ。でも目を閉じてワクワクすることを考えてみる。大人になるとそれは少し切なくてそのワクワクが眩しい時もあるんだ。だってちゃんと幸せな時間があって、夢も希望もあって、そんな自分を羨ましく思って、同時にそんな気持ちや光景たちが尊くてたまらなくなる。

自分の大好きをみんなに。自分の大切をみんなに。ありがとうとありったけの愛。
おいしいね、いいね、そんなふうに人生の中のちっぽけな時間を共有する瞬間。

じゃぶじゃぶごじごし!
ちゃんと契約書は読もうね。読めなくても怪しもうね!でもあそこで君が読めちゃったりしてたら、救われない心があったかもしれない。誰にも知られずに煙がモクモクと空気を舞うその場所にいる誰かの為になれる力を持っているあの人たちは見つけてもらえなかったかもしれない。君が人を信じるその心をそれまでに手放していたら。

裏切られたよ。ひどい奴らだ。汚いね。彼らにも何かきっとあるんだよね過去に。なかったとしても環境がみーんな違うから。だって君のチョコを美味しいって思えちゃう人達。街の人たちと変わんない一瞬を味わってるんだ。裁かれちゃうけどさ。

信じて裏切られて、でもそれがなかったら起こらないこともあるなんて。なんて皮肉!

うん。でもいっか。信じてみても。いっか。苦しくても辛くても目の奥がじんとしても、貴方との時間が恋しくてたまらなくても、それは愛がある証拠。そこにある。胸の中にある。感じれる。

目を閉じてみよう。いいね。明るくてふわふわかも。