10000lyfh

タレンタイム〜優しい歌の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

高校のタレントショー出演者たちのライヴァル意識と友情、そして家族や教師や友人たちとの、恋を含む様々なインタラクションを描いた青春群像劇。映画技法的には普通の商業映画で、難点も目立つ。メインキャラたちは魅力的なのに感情移入しにくかったが、技術的問題が大きいと思う。脚本面で、メインの 2人が惹かれ合ってゆく過程の描きこみが不十分で、説得力を欠く(プロット設計初期段階の「2人が恋に落ちる」の骨組みだけを映像化したような印象)。余計な要素も多い(教師間の片思い、メイン男子全員がヒロインを好き、等)。映像は平凡なミドルショットが多く、映像勝負作品を観慣れている私には、感情移入の障壁となってしまった。親世代の宗教/民族差別とそれに反抗するティーンの図はいいが、それがクライマックスに影を落とす(ヒロインが本番で演奏せず)のはちょっと寂しい。一方で、メインキャラたちのひたむきな瑞々しさは、強く永く印象に残る。ソースミュージックのゴルトベルク変奏曲と月の光、ナイスチョイス
10000lyfh

10000lyfh