Kevin

パイレーツ・ロックのKevinのレビュー・感想・評価

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)
4.5
ブリティッシュ・ロック全盛期の1960年代イギリス。
それと同時にポピュラーミュージックの放送が制限されていた時代でもあった。
しかしそんなことにも目もくれず、船の上で24時間ロックを流す奴らがいた...。

下品でくだらなくて、でも最高にイカした野郎どもの胸アツ友情物語!

自分はこの時代に生まれていたわけでもないし、この時代の音楽に詳しいわけでもありません!ロック自体にも全く詳しくないです!
劇中で流れる曲も聴いたことがあるのは数曲だけ。
しかしそんな僕でもこれ程まで胸が熱くなるとは!
自分も“ラジオ・ロック”のリスナーの一人の気分で観ていました!

もしこの時代に生きていて同じようにラジオに耳を傾けて音楽を聴いていた過去があったとしたら、本作はかけがえのない作品になること間違いなしです!

現代は技術も進んでいてラジオから離れがちだと思います。少なくとも昔より。
ただこれだけは僕でも言えます。
部屋にラジオと自分だけ。深夜に耳を傾けて必死に音楽を楽しむ。普段通りの空虚な部屋に音楽が流れてくるだけで目の前に世界が広がる。想像も無限に広がる。どこにだって行ける...。
最高じゃないですかそれ。
経験したことがないので想像でしか言えませんが、キラキラしたものが体を走り回るんだろうなあ。
...すみませんBUMPの【ディアマン】の歌詞をお借りしました。
でも本当、想像だけでも体が疼きます。

やっぱり何かを心から本気で愛する人ってめちゃくちゃかっこいいです。
みんなかっこよかった。
その中でもビル・ナイとフィリップ・シーモア・ホフマンはやばいです。
最後のダンスもたまんない。

クスッと笑えて最高にノれる作品でした!ロックンロール!
Kevin

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