「ブルーベリーパイは悪くないよ。ただ、選ばれなかっただけさ。理由なんてない」
「街を去った夜、ここに来たの。でも入らなかった。入ろうとしたけど、いつまでも同じ私でいたくなくて。生まれ変わりたかった」
「君の言葉を覚えている。鍵を捨てると扉は永遠に閉じたままだと」
失恋したエリザベスは彼のことが忘れられず、彼の家の向かいにあるカフェへ。そんな彼女を慰めてくれたのは、カフェのオーナーと、甘酸っぱいブルーベリーパイ。しばらくして、彼女は旅に出てしまう。
道の反対側で待っていてくれる人のもとに辿り着くのには、この旅先で出会った人たちの人生に触れ、自分自身の人生を見つめ直すための、あれだけの距離と時間の遠回りが必要だったんですね。
全編を通じてノラ・ジョーンズのスモーキーな歌声とウォン・カーウァイのスタイリッシュな映像が心地よいです。
夜中に食べるブルーベリーパイ、バニラアイスのせは、無駄にカロリーが高そうですが、悪魔的な魅力があります⁈