さとし

ラヂオの時間のさとしのレビュー・感想・評価

ラヂオの時間(1997年製作の映画)
3.8
久々に観ましたが、中盤までどうなるのかと思いました。
三谷さんの作品が嫌いという方は多いと思いますが、すべての始まりが今作である事に間違いないです。

あるラジオドラマのプロヂューサー牛島(西村 まさ彦・(西村 雅彦))はドラマを成立させようと奮闘します。

はっきり言って今回は鈴木さんがスタジオをジャックするまで面白くなくて一時代の古い作品のように感じました。ファションも言葉も古いし21年前ですから仕方がないのでしょうね。今現在この作品を「カメラを止めるな!」と同時に出したら間違いなく「カメ止め!」の方が客入りは良いでしょうね。時代の違いがはっきり出てしまいます。

個人的には井上さんがMVPのような気がします。かれの明るい感じがいいですね。いやらしい役が多かった井上さんでしたが、あのくらいの年になったら明るさは周りをよくしていくという効果があります。個人的にはああいう初老の男性を目指すべきなのでしょうね。

もちろん一癖も二癖もあるキャストに注目ですね。この時代は一人のスターを満足させればいいという考え方だったのでしょう。しかし、この作品を改めて見て思ったのは戸田さんのように自分の意見が周りの意見より何十倍もの効果がある人を目指すのも重要なんでしょうね。みんなそうなりたくて苦労してるのですから、大変です。勿論私もそんな人になりたいのですが、組織はやっかいなんですよ。

カメ止め同様これは結果オーライです。あっもうそんな言葉は使わないかな?
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