あなぐらむ

白バラ学院 わいせつな放課後のあなぐらむのレビュー・感想・評価

3.1
ロマンポルノ末期の正統派美人女優・麻生かおりのキリリとした80年代的女性の美しさ強さが堪能できるホロ苦青春編、北村武司はこれが第一回作品、助監督に及川善弘。

定番の産休教師もののルーティンを吉本昌弘脚本は丁寧になぞり、性に揺れる思春期少年に感情移入させてくれる。厳しいのは、予算の問題なのか二番手三番手の女子高生に魅力が無い点。作劇上しょうがないのだが。
高校生の純情そのままに、絡みよりよりも麻生かおりを綺麗に撮りたい感が前にでているのが第一回監督作らしくもあり、微笑ましい。
北村武司はこの後、柔道のYAWARA!をネタにした青春映画も撮っているからその嗜好があるのか(「寝技ギャル 後ろから一直線」)

低予算とは言え音効さんの技術や気配り、照明の活かし方、ちゃんと学生達のエキストラは揃えてあるのはやはり日活ロマンポルノの「映画」。特に音効はほんとに丁寧なんでぜひ観る時は、耳をすませて欲しい。