カテリーナ

転々のカテリーナのレビュー・感想・評価

転々(2007年製作の映画)
4.3

三木聡監督
漫画家吉野朔実の本に紹介されてた作品。
この本に出会わなかったらきっと
知らないままだった三木聡監督
不思議な縁です。
吉野朔実とは同年代で映画の趣味が似てる
だからこの聞いた事の無い監督の作品もきっと面白いだろうと鑑賞したら本当に面白かった。嫌、期待以上だった。
このような成り行きがあるからやめられない 本来の映画評論家以外の著名人の文献
今作の良さは何と言っても
俳優4人の優れたコメディセンスである
緻密に計算された三木監督の脚本を損なう事無く意図する通りに演じきったところである。
特に吉高由里子は今作でコメディエンヌとして素晴らしく弾けまくってとにかく彼女は可愛らしいく面白かった。
三浦友和の笑いのツボを知ってるかのような間の取り方や中年の冴えない男を楽しそうに演じて好感がもてたし、
注目度が上がった。
血の繋がらない4人の擬似家族的なカレーライスを食べるシーンや遊園地のシーン にホッコリ
三木監督作品には常連の松重豊、岩松了、
ふせ えりの3人の岸部一徳との絡みは
爆笑というよりクスクス笑う感じのギャグ
もちょっと鬱陶しいけど三木作品には欠かせない存在。
一時取り憑かれたように何度も何度も繰り返し鑑賞し過ぎて飽きた。
そして又新たな三木作品に出逢いたくて
やはり本に出ていた『図鑑に載ってない虫』『インスタント沼』と続けて観る事になったのである。
しかし、『転々』のような笑いの衝撃は感じられず私の求めていたのとちょっと違っていた。
悪くはないけどよくわからなかった。
カテリーナ

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