1955年verレイ・サンフォン監督作。プロパガンダ色が強く日本映画を真似したようなメロドラマで、主人公が魅力的ならもっと感情を乗せて観れただろうが嫁に出て行かれ喘息持ちで嫁姑の諍いも弱々しくやめれてくれ〜と言うあまりにもだらしのない主人公に苛立つ。「黄飛鴻正伝」でも冒頭獅子舞が出てきたように香港映画にとっての獅子舞の踊りとしての立ち位置が気になったが、ラスト戦勝パレードで獅子舞踊りを見つめる主人公に対して参列者が火を踏み歩き抜けるカットだけが良かった。この時期の香港映画まだ未完成すぎて台湾映画の方がシン・チー作品しかり軍配が上がる。