ほーりー

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人のほーりーのレビュー・感想・評価

4.4
エクスペクトパトローナァァァム!!!

って見終わった後に声に出したくなりますよね😁

さあいよいよ「アズカバンの囚人」まで遡ってきました!昔はこの辺りからハリー・ポッターを観なくなるようになったのだが、今回じっくり観て、自分の見識を改めさせられた。

これは凄い傑作です!

監督は「ローマ」や「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン。

そして我らがゲイリー・オールドマンのシリーズ初登場作品。

とにかく「炎のゴブレット」以前……じゃなかった以後の作品に感じた駆け足感や原作をなぞった感は一切なく、またいくつものどんでん返しが用意されていて、「ハリー・ポッター」シリーズの一篇というより、一本の娯楽映画として仕上がっている。

残念ながらというか……お前が悪いんだろと言われそうだけど続編から先に観てしまっているので(汗)、シリウス・ブラックについては意外感が無くなってしまったのだが、これ、フツーに順番通り観た人にとってはまあ驚いたと思う。

でもピーター・ペティグリューの秘密については思わず成る程!! 巧い隠し方をするなぁと感心してしまった。

ただあんな憎たらしいキャラであるペティグリューが「不死鳥の騎士団」以降、あまり目立たないのがシリーズ全体通して勿体ない。以降はどちらかというとヘレナ・ボナム・カーターの方が悪役の印象が強い。

ちなみにペティグリュー役のティモシー・スポールは「英国王のスピーチ」でチャーチル役でした。で、ベラトリックスがエリザベス皇太后を演じているので、あの作品の英国中枢部はとんでもないメンツが揃っていたのである(ダンブルドア役のマイケル・ガンボンも出とるし)。

あとワタシはディメンターはてっきりヴォルデモートの手下とばっかり思っておりました。アスカバンの看守だったのね。

不気味なデザインも秀逸ながら、登場する際に周囲が一気に凍りつく演出も良い。
ジョーズが登場する際、お馴染みの音楽が流れるのと同じように、水面がスーっと氷がはってディメンターが来るぞ来るぞと思わせるのも巧い。

それにしてもジョン・ウィリアムズはええ。

■映画 DATA==========================
監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:スティーブ・クローブス
製作:デヴィッド・ハイマン/クリス・コロンバス/マーク・ラドクリフ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:マイケル・セレシン
公開:2004年5月31日(英)/2004年6月26日(日)
ほーりー

ほーりー