しおえもんGoGo

ロード・オブ・ザ・リングのしおえもんGoGoのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)
5.0
超思い入れありまくりポイント。

指輪物語は子供の頃から大好きで、今見ても色あせることなく、この世界的な超有名作を真正面から映像化してくれたことに感謝する。
多分今この時代に作ったらもっとCGをフル稼働させすぎてきれいすぎて逆に変な感じになってしまうかもしれない。(モリアでのトロール戦はさすがに当時としてもCG感丸出しだったけど)

映画が公開された後から原作読んでる人はすでに脳内でキャストのイメージが浮かんでいるのだろうが、原作から入って後から映画が公開された世代の私は、初めて見る時に大いなる喜びと共に不満もあった。

まず何を置いてもグロールフィンデル様はどうした!私の推しNo2のグロールフィンデル様は!アルウェン出てきた時のコレジャナイ感は半端なかったよ。興行的にラブストーリーを入れたいのは分かるけど、グロールフィンデル様消すのは無いでしょうよ。改めてアマプラで見て、また怒りが再燃する。

レゴラスの「太陽を見つけに行ってきますからね~(手ヒラヒラ)」も欲しかったな。原作の一人だけ浮世離れした感じが欲しかった。
ギムリとロスロリアンで目隠しするか否かで揉めるシーンとか。

また当時は正直アラゴルンのヴィゴ・モーテンセンもピンとこなかったし、エルロンド卿としてエージェントスミス出てきた時はなんでやねんと大きめの声が出た記憶がある。
この辺は長い年月をかけてもうアラゴルンはヴィゴで定着してるけど、グロールフィンデル様を消した恨みもあってリブ・タイラーのアルウェンはいまだに受け入れられない。もっと他にいるやん。ガラドリエル様のケイト・ブランシェットとまでは言わなくても神々しさを感じる人が。

でもジュラシックパークの最初の首長竜と同じく、ホビット庄の映像が流れた時の感動は今も忘れない。文章で読むだけではちゃんとイメージできていなかった世界が目の前に広がる「ああ、こういう事か」という感動。
裂け谷の美しさもモリアの壮大さも、ニュージーランドの雄大なロケも本当に素晴らしい。

またかつては違和感もあったがキャストももはやこれ以外には考えられない(エルロンドとアルウェン以外は)程にしっくり来ている。ガンダルフ役としてイアン・マッケランを超える人は居ないだろうし、ガラドリエルもケイト・ブランシェット以上の適役は見つからない。

特にボロミアはショーン・ビーンの演技力もあって泣ける。ホビットに剣術を教えてあげるシーンとか、メリーとピピンを何かと気に掛けるちょっとしたシーンが挟まってることもあって、もっと尊大だった原作よりもいい人になっているのが良かった。

あと、いろんな役者さんの瞳の色の美しさを堪能できる。

とにかく私にとっては「あのシーンが無い!」とか「この人は違う!」と言えることも含めて100点の映画。
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