『グレース・オブ・モナコ』(14)でレーニエ公にいろいろ入れ知恵していた海運王オナシスとジャクリーン・ケネディとの恋愛を微妙に設定を変えて映像化。この「微妙に」というのがポイントで、名前を微妙にいじっているほか、ケネディはビーチでカミさんとイチャついていて暗殺されるし、時代がどうも当時の現代で、ラヴ・ストーリーをメインに描いているからインスパイアされた程度でいいと思うんだけど、微妙に寄せているところが気になってしゃあない。息子の死とかの事実を拾う分散漫になってしまった印象。製作に名を連ねるアラン・クレインは、ホドロフスキーが今度会ったらブチ殺す!と言っている山師クレインで、ジャクリーンに200万ドルの金で彼女自身の役をオファーをしたが丁重に断られたのだという。クレインぽくて和むエピソードではある。