シカゴの高校生レンが転校した先は、閉鎖的なクソ田舎だった！
若者文化は人を堕落させる、と牧師の言う通りに、街では酒やタバコ、ドラッグは勿論、音楽もダンスも禁止だった！
都会から来た異分子であるレンは田舎モン共に目を付けられるが、彼はそんなこの街を変える為に、友人達と共にダンスパーティーを企画する…
ケヴィン・ベーコン主演の80'青春ドラマ。
やっぱベーコンカッケえな…。
舞台になるアメリカのとある街の、閉鎖的クソ田舎っぷりが凄い。
自分たちが理解出来ない最新の文化を意味嫌い、無菌室に入れておけば子供は真っ直ぐ育つと思ってる大人が多い香川県みたいな場所だ。
最初は牧師が諸悪の根源っぽく描かれるんだけど、実はそうじゃなかった。
後半村人たちは牧師の命令でもないのに、不適切とされる本を焚書したりして、牧師もドン引きする。
最初に方向性を作ったのは牧師かも知れないが、村の共同体自体が自分達の作った空気に飲み込まれて、おかしな方向にヒートアップしている。
そんな大人たちは不良たちを野放しにして見て見ぬふり。
不良に目を付けられたレンに対しても、お前が目立つ事をしているからだ、と叱る始末。
不良も大人も互いに嫌い合う存在なのに、「都会から来た異分子の排除」という面では申し合わせたわけでもないのに一致団結する。
もーホントに、クソクソアンドクソな田舎だな、滅べ！
…なーんて、嫌な映画みたいな紹介したけど、何かを成し遂げたい、と自分自身の目標の為に行動する若者を見るのは非常に爽やかな気分。
友情にも恋にも全力で取り組むレンは、いやあ何とも気持ちの良い少年ではないか！
そして当時のヒット曲満載の劇中曲と、ダンスシーンは最高！
ケヴィン・ベーコンは(流石にスタントダブルは多いけど)キレッキレだし、他の子達もラストのプロムパーティーで見せるダンスも超イケてる！
俺も踊りたい！リア充になってプロムでガールフレンドとダンスしたい！その青春の1ページを俺にくれッ！
そんな映画でした。
