すずき

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カットのすずきのレビュー・感想・評価

3.4
西部開拓時代最末期。
パイク率いる強盗団は鉄道会社を襲うが、そこにはかつての仲間・ソーントンが率いる賞金稼ぎ達が待ち構えており、敢え無く計画は失敗する。
追われる身となったパイク達は、仲間の一人・エンジェルの故郷であるメキシコへと逃亡する。
そこでパイク達は、メキシコ政府軍のマパッチ将軍から、アメリカ軍の貨物列車を襲撃し、武器を奪ってくるよう依頼される。
報酬は1万ドル。彼らは最後の大仕事を引き受けたのだった…

ワイルド番長、サム・ペキンパー監督の名作西部劇。
ストーリー・演出・俳優何処をとっても激シブな映画。
全体的な色味が非常に乏しく、85%ぐらい土色。背景はもちろん、出てくるおっさんズは全員茶色系か、土に汚れた服しか着ていない。ワイルドだろぉ~?
残り10%が荒野にたまに生えてる緑の色、その他が5%の割合だ。

同時期に公開された「明日に向って撃て!」と、色々被ってる。
ワイルドバンチ強盗団を元ネタとした所、執拗な追跡に追い詰められ南米に逃げる所、そして男達の友情…。

男達が横並びで「ただ歩く」、クライマックス直前のシーンは有名。
そのシーン、なんかスローモーションで歩いてたイメージあったけど、そんな事は無かった。
銃撃戦シーンとかではスローモーション多用してるので、ペキンパー=スローモーションのイメージがあったのかしら。
そして、そこからの大銃撃戦!弾丸と爆発の雨あられで、鬼気迫る戦いっぷりだ。

漢が漢の為に立ち上がり、死地へと向かい、激しい戦いを繰り広げる…この一連の流れ、ジョン・ウー監督の「挽歌2」のクライマックスとソックリ!
やはり決意を胸にした漢は強い。銃の狙いは正確、弾の威力もアップ、そして銃弾1発2発じゃ簡単に倒れないタフさ。
こいつら全員、根性・必中・闘志・気迫あたりの精神コマンド使ってる。