⚪概要
本作で監督デビューを飾るはずだったが、最終的に本編からカットされてしまった、スカーレット・ヨハンソンによる1編。

⚪感想
『ニューヨーク、アイラブユー』に収録予定だったカットされた作品。

ケヴィン・ベーコンが主演で、スカーレット・ヨハンソンが監督。

『激流』ついでにケヴィン・ベーコンの出演作品を見ていたら『ニューヨーク、アイラブユー』のレビューが消えていてびっくりしたら、その中に収録されるはずだった作品で勘違いだった。

主人公が靴紐を結びちょっとした日常を過ごすたった6分の作品ではあるが、セピア調の映像と身の回りの物や衣装のセンスが良い。

少し古びたオシャレ感。

ケヴィン・ベーコンの渋さが最大限に生かされていて結構好き。

スカーレット・ヨハンソンは監督としてもやれるんじゃないかとちょっと思う。

フィルマの登録されているジャケットが本編と同じだからか勘違いして本編のレビューをしている人が多めなのでスコアはあんまり参考にならないかな。



⚪以下ネタバレ



主人公が靴紐を結び、タバコを吸い、コートを纏い、部屋を出て鍵を閉め、外に出て、値上がりしたタバコを買い、電車乗り、電車の中でちょっと絡まれ、ホットドッグを食べるただそれだけ。

⚪鑑賞
配信サービスで鑑賞。

• #鍋レモンショートフィルム

なんだこれ〜！って叫ぶくらい面白くない。キャストは豪華なのになぜだろう…もったいない。オーランドブルームはめっちゃかっこよかった。

ヨハンソンのフィルモグラフィーに載ってて、「あれ？これ見たけど出てたっけ？ていうか私markしてなかった？」と思ったら、本編の「ニューヨーク・アイラブユー」ではなく、派生のショート・ショート。しかもヨハンソンは出演者ではなく、監督・脚本とのこと。

ケヴィン・ベーコンがタバコをふかしながら家を出て、少し値上がりしたタバコを買って、電車でコートニー・アイランドに出てホットドッグをかじる。それだけなのに妙に絵になる。寂と渋。
私が上手に汲み取れなかっただけかもしれないけど、ストーリー性はそこまで感じられない。セピア色と背景のタッチに対して、カメラワークが少しチープな感じ。

でもこれが15年前の作品。
今のヨハンソンめちゃくちゃ格好良くて綺麗で、パワフルさもチャーミングさも素敵だから、もし監督業にも乗り気なら、今の彼女の感覚で映画を撮って欲しいなあと思う。

• #なちゅ映画2020