タカシサトウ

西部戦線異状なしのタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

[ラストが秀逸]

 なかなか良かった。ドイツの戦地の話だが、アメリカ映画の為、全てが英語になるが、それ程気にならない。それより、戦争の虚しさや儚さがよくよく出ていた。

 主人公のポールが、最初は志願して兵士となるが、次第に戦地の現実を知り、仲間が次々と死んでいく中で、戦争の過酷さや歯車のように使い捨てられていく現実を理解していく所が素晴らしい。

 そして、ラスト、人間には自分の夢を求めることがいかに大切であるかということと、その為にもたらされる現実を突きつけられる、戦地では命がかかる、という二つの事を描いていると思った。

 戦争映画の傑作だと思う(2020.3.8)