群青

魔女の宅急便の群青のレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
3.8
この映画、とにかく雰囲気が良い!

黒のワンピースに箒。大きなリボンにぶら下げたラジオからルージュの伝言。
ココで、既にもうなんだか分からんがイイッ!ってなる笑
なんだろうな。力技じゃないけどもう感覚が自然と良い方向に持っていかれる笑

キキが行き着く町も当然ながら良い。日本人が憧れる西洋だよなー
挨拶する時計のおじさんとか、挨拶してえええ!ってなる。まあまず飛びてええってなるか笑

こういう作品の雰囲気とキキの機微がストーリーに直結しているので、凄く感情移入がしやすい。

冒頭のイイッ!ていうのも街に着いた途端、保安官かなんかにたしなめられて、せっかく意気揚々と来たのに…(´・ω・`)ってなる。
そうなったと思いきや、偶然にもキキのの事を真に考えてくれるお姉さんにであって上手い具合事が運ぶ。でもでも街のハイカラな男女達には同調出来ない。トンボだけはこっちにわざわざ話しかけてくれるが、素直になれない。

思春期だ!笑
コレ完全に思春期だ!笑

キキの魔法の力も完全に思春期の機微一つで調子が変わる。普段、普通に出来る事も、嫌な事があると出来なくなる。

なんで!なんで出来ないのよッ!もうっ!

ああー分かる!分かるよ!キキ!しゃあない!それが思春期だ!笑
そんな感じは子どもの頃に観てもピンとこない。文に出来ないがそれでもなんとなく分かる。これぞジブリの魔力笑

思春期なんで、他人の言動一つで自分の人生が決まってしまうかのような感覚。
環境に左右されやすいんだよね。でもだからこそ他人にどう思われるか、ではなく自分がどうするか、が大切になってくる。それをキキがラストにかけてで教えてくれる。ハッキリと自己主張する。大人の階段を一段上る。

ココでまたイイっ!ってなる笑
拍手喝采!大団円!笑

ってな具合に子どもから大人まで楽しめる作品の一つ。
テーマが普遍的だから全然褪せないな。
群青

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