さうすぽー

秋刀魚の味のさうすぽーのレビュー・感想・評価

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
3.5
自己満足点 69点

小津安二郎の遺作で、自分が観賞した小津映画の2作目。

「東京物語」以来ですが、相変わらずローポジションでの固定カメラで撮る映像は上品でどこか美しさがあります。

内容としては、
女性がいないと家事等が全然出来ない昭和の男達のダメさや、女性は嫁に行く以外の選択肢が無い当時の背景が伝わってくる部分に胸焼けがしてきます。
しかし終盤に父が家事を頼りきってた娘と離れる場面が哀愁を帯びていて感傷的になりました。

ちなみに、佐田啓二が息子の中井貴一に想像以上にそっくりで驚きました!


とは言え、時代背景も相まってか内容も前時代的です。
「娘のため」と言っていますが、本人達が会ってない縁談で結婚しても果たして幸せと言えるでしょうか?

余談ですが、「ゴッドファーザー」は冒頭の結婚式後にDVが発覚してました。