Melko

ナッシュビルのMelkoのレビュー・感想・評価

ナッシュビル(1975年製作の映画)
3.4
♪ It don’t worry me
You may say that I ain’t free
But it don’t worry me
(私は振り回されない 全然気にしない
自由でないと言われたって 何とも思わない)

んー、これは2時間40分も要るか?
正直言ってあまり面白くないし退屈だった
ちょっと無理〜〜な人間の詰め合わせで、見てるのがなかなかツラい

・大物歌手勘違いオジジのヘブン(衣装は腕のビラビラのない錦野旦風)
・お前は少し黙らないのかってぐらいずーーーっと喋ってる特大の勘違い女オーパル
・常に女といないと不安そうなトム
・家族がいるのにキチンと断らずトムにいいように使われるリネア
・ずっと不貞腐れてるメアリー
・メアリーの浮気を疑い、文句が多いビル
・歌は上手いのに体調も精神も揺らぎすぎないバーバラ
・若い男と見ると見境なく色目を使って近づくマーサ(顔も格好もキモめ)
・歌が壊滅的に下手なのに、誰にもちゃんと言ってもらえずストリップを強要され、断りきれずやってしまうスーリーン
・それを「言った」「言ってない」「悪いようにはしないから言われた通りにやって場を収めろ」と言う男2人
…などなど

バーバラが無駄話しすぎて次の曲をなかなか始めず、後ろのバンドが何度も「も〜ええて」
ってウンザリしたり、スーリーンのキー外しまくりのド下手歌唱など、気の抜ける笑いどころは多いモノの、多すぎる登場人物をうまく捌けているとは思えない煩雑ぶりに、誰1人として好感の持てず安心して見れないキャラの動きを見守るのはキツイ。
同じ街にいて最終的に同じ舞台に集結するとはいえ、何のために出てきたのかよくわからない人物もいたりして(デカいバイクに乗ったジェフ・ゴールドブラムとか)、何だか何も残らない、ふーんって感じの話だった。

アメリカではミュージシャンが政党支持を公言するもんね、ナッシュビルではカントリー
バーバラのジャーマネはそれをずっと拒否してたのになぁ。彼の国ではなかなか難しいのかしら

アカデミー賞にたくさんノミネートされてたり、国立フィルムに登録されてたりするけど、正直言うと、これが?って思ってしまうのは、私がアメリカ人じゃないからなのかな。
アカデミー歌曲とゴールデングローブ主題歌賞取ってる歌も、あの全力浮気男が歌ってる曲だし、何も響かないぜ…

最後の歌唱もヤケクソに見えて、ホントにそれがメッセージ??だし、最後やたらと子供のカットが多いのはいくらなんでもあざとすぎる!いやいや。。

イメージズの監督なのか。
苦手な監督がまた1人増えたかもしれない。。
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