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道場破りのHKのレビュー・感想・評価

道場破り(1964年製作の映画)
3.5
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フォロワーさんに教えていただいた時代劇があったので観てみました。
本作の原作は意外や山本周五郎の『雨あがる』。
寺尾聡が主演の映画(2000年)はだいぶ前に見ましたが、言われてみたら同じような話だったか・・・いや、ほとんど思い出せませんが。

本作の主演は長門勇、そして丹波哲郎。
懐かしや本作の前年にTVシリーズが始まった『三匹の侍』の三人のうちの二人ですね。
クレジットで長門勇(当時32歳)は初主役作品とテロップが出ます。たしかに味のある脇役は多くてもピンの主役作品は他に知りません。ひょっとして本作が唯一?

長門と言えば殺陣上手。本作では得意の槍サバキが見れなかったのがちょっと残念ですが、オープニングのタイトルバックから長門の殺陣を長回しで延々見せてくれます。
槍だけでなく通常の太刀裁きも上手かったんだとあらためて感服。
三枚目キャラでずんぐり体型と華麗な殺陣とのギャップがやはり魅力です。
ちなみに殺陣師は『三匹の侍』と同じ人(湯浅謙太郎)。

丹波哲郎は当時41歳ですが殺陣もアクションもバリバリ現役。『キーハンター』放送開始はこの4年後です。
女優陣は岩下志麻も倍賞千恵子も共に当時23歳だからキレイというより可愛らしい。
他に宮口精二、殿山泰司、浜村純、左卜全、上田吉二郎など。悪役の短筒使い青木義男が若い。

道場破りと言えばやはり山本周五郎原作のTV時代劇『ぶらり新兵衛 道場破り』(個人的には高橋英樹のベスト)は大好きでした。
普段は冴えない浪人が実はスゴ腕の持ち主で、いざとなると道場破りをして金を工面するのは本作でも同じ(『ぶらり~』の方はもっとコミカルでしたが)。
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