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ダ・ヴィンチ・コードのPikKaのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
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世界各国で出版され大ヒットを記録したダン・ブラウンの小説『ダ・ヴィンチ・コード』を、トム・ハンクス主演で完全映画化。

ルーヴル美術館館長殺害の容疑者となった大学教授のラングドン(トム・ハンクス)が、助け出してくれた館長の孫娘ソフィー(オドレイ・トトゥ)とともに、殺人現場に残された暗号を解き明かしながら真相を暴いていくストーリー。

歴史や宗教、サスペンス、ミステリー、推理…様々な要素が複雑に張り巡らされ絡まり合っているところが見どころ。
ヒントを見つけたと思っても、それをどう使えばいいのか…どう繋がるのか見当もつかなかったり、あるいはそれによって更なる謎が生まれたり…という展開もあるから見応えがある。

追ってくる警察から逃げ、犯人からの魔の手からも身を守りながら暗号の謎を解き明かしていくという息つく間もない展開に目が離せない。

そのうえ実力派の名優揃い。
深みのある演技に釘付けにされ、
その競演に酔いしれる。

主人公のラングドンも好きだけど、
シラスに強く惹きつけられる。
危うさ、儚さが漂い、
哀しいほどに純粋で…
それゆえの狂気…
この作品の中でシラスに一番魅了された。
あの複雑な人物像や背景を持つシラスを演じたポールがまた凄い。

小説の中に広がる世界観だけでも壮大なのに、各界から最高峰のキャストやスタッフが集結して作り上げられた映画版では実際にルーヴル美術館など歴史と由緒ある建物や芸術性に溢れる街並みの中でも俳優たちを入れての撮影をしているからこその臨場感が凄い。
重厚な音楽とともにダ・ヴィンチ・コードの世界が立体となって目の前に現れ、あの迷宮に誘われるかのような没入感。
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