PikKa

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのPikKaのレビュー・感想・評価

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元になったRPGや2000年に公開された『ダンジョン&ドラゴン』シリーズを知らなかったけれど、元ネタを知らなかったからこそ先入観なしに物語の世界観にスッと入り込めたような気がします。

年齢制限なく子どもさんも一緒に楽しめる設定なので、この手の作品にしては過激だったりグロい描写などは殆どないです。
そしてキャラ設定やセリフもコミカルに振り切っているのも楽しめました。

こんな調子で話は進むのか?
そろそろ折り返し時間だけど決着つくのだろうか、もしかして2部作?3部作??と思うくらいに前半進行はゆったりめ。
だけど、そこからの巻き返し、強弱、緩急の付け方と見せ方がよかった。
思わず声が漏れそうになる場面なども(笑)

キャストなどもとにかくコミカルに振り切った演技が大半。
中でも悪役のひとりヒュー・グラント!
『パディントン2』で演じたキャラを思い出しました。
隠しきれぬダンディ感の中に、とにかく「ムカつくわぁ🤣」と笑えてくるほどの嫌味ったらしい、でも程よく抜けた演技。

アウトローたちのキャラ設定、配役も良かった。

コミカルな中にも、
自分自身の意思を明確にすること、自己との戦いなど、大人世代にも響くエピソードも散りばめられています。

大人目線だけだと平凡で物足りなさを覚えるかもしれませんが、映画は大人だけのものではなく、こうやって老若男女幅広い世代を対象にしている作品は視野を広げて目線を下げて観てほしい。

中世のアドベンチャーファンタジーなので、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』『ハリー・ポッター』『グリーンナイト』など様々な作品の映像観や展開を思い出してしまう描写も数多く、ドキドキワクワクします。

字幕版でも観てみたい!
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