ドント

ドリーム・ホームのドントのレビュー・感想・評価

ドリーム・ホーム(2010年製作の映画)
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2010年。ワー! 香港からやって来た残虐非道憤激過剰暴力実話絵巻。本当は実話じゃねぇけど。幼少期から様々な不幸に遭った結果「ああッ、家が欲しい……家さえあれば……」と高級マンション購入にとり憑かれた女がついに激怒、当のマンションでどんどんやっていく。
不幸が重なる過去とどんどんやっていく現在を交互に語る形式のもたつきに不満が残るも、全て(殺しさえも)がうまくいかないフラストレーションの蓄積としてはこれが正しいのだろう。怒りが溜まっていくドラマ部分の厚みももう少し欲しかった(弟のあたり)。
しかしこの、殺しの場面の多彩多様さすさまじく、結束バンド、ドライバー、真空パック、包丁、板切れなど、ご家庭にあるようなものでよくもこんなに、と目を剥くばかり。そして何よりリアル。今まで観てきた中でも屈指の残酷&リアルさにドキドキしちゃう。ヤッタゼ!な爽快感ではなく重苦しい気持ちが残る点も含め、『八仙飯店之人肉饅頭』に連なる激ヤバ香港映画。
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