へたれ

七人の侍のへたれのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
4K版、リマスターの効果が非常に良く出ていた。具体的にはこの辺り。
・砂埃。冒頭の野武士の疾走や、勘兵衛登場シーンの盗人との対面シーンなど。
・白米のツヤ。疎かには食えないレベル。
・久蔵が種子島を奪いに出かけるシーンの暗闇と篝火のコントラスト。
・菊千代の最期。雨で薄暗い上にフィルムノイズもあったので、何が起きているか分かりづらかったところがはっきりと見えた。
・三船敏郎のセリフ。落ち武者狩りを巡って他の6人と対峙するシーンの長台詞は、始めて字幕無しで完全に聴き取れた。
・左卜全のセリフの半分くらい。相変わらずラストのセリフは何を言ってるか分からないけど、前半はかなり明瞭に聴き取れた。

完璧な娯楽作品なので、映画史上の位置付けとか堅いことは抜きにして、こんな好条件で再開できて良かった。3時間半あってもまったく無駄がないし、仲間を集める一時間、作戦を立てる一時間半、戦う一時間のそれぞれで違う楽しみ方ができるし、菊千代も久蔵もキャラ萌えにもってこいだし、ケチのつけようがない。
へたれ

へたれ