しおえもんGoGo

フィールド・オブ・ドリームスのしおえもんGoGoのレビュー・感想・評価

4.0
昔何度か見たはずだけど、野球場を作るまでに色々ある話だと思い込んでいたので、開始15分で野球場が完成して驚いた。
そうそう、こんな話だったっけ。

古き良きアメリカというか、野球、夢、父と子、許し、勤勉さ、明るく理解ある家族など、ノスタルジックな美しさが詰まっている。
アメリカ版三丁目の夕日みたいな作品かも。

今の時代に冷めた目で見ようと思えば見られるけど、これは素直にきれいな話として受け止めたい。
こういう普遍的な美しさってやっぱりいいものだと思う。

以下ネタバレあります

・やっぱり父親とのキャッチボールはグッとくる。謝れないままの別れの痛みに共感できるだけに、あのシーンは安堵と癒しに満ちている。「父と子のキャッチボール」ってあまりにも典型的でだけど、なにかロマンを感じる。
・奥さんのPTAでの大立ち回りがとても良かった。奥さんボブディランとか好きそう
・あの長いヘッドライトの車列の人を入れるほどの客席や駐車場は無いし、皆明日まで泊まる所も無いけど大丈夫?
・グラハム医師の顛末が感動的だった。野球選手としての夢は破れたけど、自分に与えられた場でしっかりと悔いのない人生を歩んだグラハム医師。夢をかなえるチャンスを得ても、それをすっぱり捨てて第二の人生に戻る。「夢をかなえる」だけでなく、「叶わなかったけれどちゃんと生きていく強さ」も同時に描かれているのが良かった。
・テレンス・マンが言っていた、皆がこの球場を見に来る理由が、まさにこの映画をみんなが見に来る理由そのものになっている。同じようにみんな映画館に押しかけて、今も長く愛されている事を考えると、こういうのを求めてるのだなと思う。
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