ミサキ

ハロウィンのミサキのネタバレレビュー・内容・結末

ハロウィン(1978年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

この夏、コロナのせいで洋画の公開が延びまくりの日々…。
悲しみに暮れおうち時間を使って見始めた狩野英孝さんのDbD実況動画を見ていたら見覚えのある殺人鬼がたくさん出ていたので、久し振りに見たいな~と思いTSUTAYAに駆け込んできました! 古典ホラー映画ってびっくりするぐらい配信やってないですね。なんでだろう。

リアル15年ぶりぐらいに見たので印象的なシーン…人が死ぬシーン以外は割とうろ覚えだったのですが、今見てもはちゃめちゃ面白かったです。

1作目の本作、予算もあまりなかったのか夜の画面はB級ホラーよろしく常に暗いしゴア描写も控え目(なので-0.3のスコア)ですが、それでもあの一度聞いたら耳から離れない音楽とマイケルのあのビジュアル&一挙一動で全てを鷲掴みにしていくのがずるい…!

個人的に久々に見て最高だったシーンをメモがわりに羅列します。

・トミーを揶揄う子供を抱きとめる
本人何も考えてなさそうだけどめっっちゃキュンなシーンでは? 首から下しか映らない演出is最高。想像力が鍛え上げられるシーン。首がセクシー。

・アニーの着替え覗いてるところ
着替えを覗いて大きい音を立てちゃうマイケルめちゃくちゃ可愛い。

・ボブを刺し殺すところ
片腕で男を一人持ち上げてキッチンナイフでブスッ! 力持ちでかっこいいね!(?) でも絶対包丁だけで発育のいい高校生の男の子壁に磔にするのは無理だと思うので「いやいやそうはならんやろ!」と現実に引き戻されてしまいますね。

殺した後に首をかしげるシーン、調べたところによると芸術品を眺めるように見ていると知ってドキドキが止まりません。なるほど、俺の作品、いいじゃん…みたいな気持ちだったんでしょうか。

その後にリンダを殺すときにシーツだかカーテンだかをかぶってその上からボブの眼鏡をかけて一応の変装も人の心も何もないはずなのにそんなお茶目なの?? 可愛いという概念が具現化したな…とときめきしっぱなしですよね。どういう思考回路したら殺人鬼があの格好しようと思うんだ。

・マイケルvsローリー(+ルーミス)
普通の人間のはずなのに編み棒刺されようが銃弾6発撃ち込まれようが死なない殺人鬼の鑑! でも何かされるたびにすぐに止まっちゃうところでちょっと抜け感を出してくる「わかってる」ところが素晴らしい。

そういえば今更ながら包丁が男性器のメタファーだのマイケルが少女たちを襲うのがセックスのメタファーだの言われて「あ、そうなの!?」と衝撃を受けてしまった。言われてみればそうですね。サイレントヒルの方があからさまでわかりやすかったので気づかなかった…。そうか…。

そういえばSISTERのくだりって2にならないとちゃんと真相わからないのもすっかり忘れてました。字幕に「姉貴」って表示されてるのを見て???となってしまった。ミスリードだったんだなぁ。(というかこれは翻訳のセンスの問題だけど姉「貴」なんだね…そうですか…翻訳者のマイケルの解釈はそうなんですね…)

ところで3はマイケルがおらず、4以降はジョン・カーペンターが関わっていないという理由で見てないんですが(だからドルイドがなんたら〜というくだりはなんとなくしか知らない…)、これを機に手を出して履修するか迷いますねぇ…。2019年版の1の直接の続編見るのでもいいかなと思っていますが! 迷う! うーん!
ミサキ

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