ミサキ

ジョン・ウィックのミサキのネタバレレビュー・内容・結末

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

会社でたまたま先輩とジョン・ウィックの話になり、「これって低予算単発映画だったけど、当たったから三作も出てるんだよ~」と言われ気になったのでNetflixにて鑑賞。

現在1日1映画を見る事を目標に日々過ごしておりますが、昨日見たクリムゾン・ピークが中々にパンチが聞いていてダメージを受けていたので、さっぱりと見れる作品だといいな~と思いながら見たら………。

初っ端からジョンが可哀想すぎる!!!

奥さんが亡くなったところまではまああるあるな気もするけどその後に奥さんが遺してくれた犬と自分の大好きな車があんな…ガソリンスタンドでたまたま会っただけのロシアンマフィアに眼をつけられた運のなさ……。子犬、賢いし普通にめっちゃいい子だったのに秒でいなくなってしまって泣きました。辛すぎる。

でもその後の展開は気持ちよくみられました。もうほんとジョンが強すぎる。というか、不意を突かれたからあんな悲劇が起こってしまったものの、そんなことなければ最強すぎて。家にヴィゴが放った暗殺者が来た時の無双っぷりがもう見ていてスカッと! 基本的にはジョンが強すぎて相手の暗殺者たちが歯に立たないので、アクションゲームを自分でプレイして雑魚キャラをなぎ倒しているような感覚。

ピンチに陥った時も助けが何度かありましたが、女暗殺者を見張ってくれていた人は不意を突かれて死ぬわ、親友のマーカスもあんなにいい人だったのに思いっきり拷問されて死んでしまうわ、現実は無慈悲…。

相手がロシアンマフィアのボスの息子だけあって、裏社会VSジョンというような構図になっていて、はたから見れば到底勝ち目はなさそうですが、尋常じゃない強さと周りの支援もあり、逆境を乗り越えて見事勝利を掴んでくれてよかったです。瀕死でしたけどね!

最後のシーン、突然犬を一匹連れ出したので「???」と思っていたのですが、あれ殺処分を待っている犬の一匹を連れ出したんですね。理解力のなさ…。ところであのシーンでお腹の傷をホチキスで止めるシーンがありましたが、あれほんと見る度に痛そうだと思ってます。下手なグロシーンよりも痛みが想像できる分余計に…。

全体的に一本道ですごく分かりやすい構成です。全てを失った元暗殺者が、復讐のために裏社会に牙をむく、ただそれだけ。ですが、ヴィゴとヨセフの会話をはじめ、どんどんジョンのやばさを露わにしていくシーンなどうまく表現されていたと思います。画面が切り替わりジョンが昔の仕事道具を掘り返すのも合わせて、じわじわと緊迫感がこちらにも伝わってきました。

個人的なもやっとポイントとしては、心に穴がぽっかりと空いてしまったジョンへ奥さんが遺してくれたわんちゃん、まさかの来て二日で殺されてしまうので展開が急な点。もうちょっと時間が経った後でもよかったじゃない…もちろんジョンの哀しみは充分伝わるのですが、ダイジェストでもちょっとずつジョンが子犬と一緒に絆を深めて悲しさ・寂しさが薄れて行くシーンがあった方がよかったかな~と思いました。最後とか突然他の犬を連れ去るので何!?って感じでしたしね。しかも別に似てるわけでもないわんちゃんなので余計に。

ただジョンの暴れっぷりが見ていて本当に気持ちいいので、ストレス発散には最適でした! こんなキレイに復讐を終えて終わってしまったので、次作がどうなっているのかすごく気になります。というわけで、また見てみようと思います。
ミサキ

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