けんたろう

イントレランスのけんたろうのレビュー・感想・評価

イントレランス(1916年製作の映画)
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凄かった部分と、それは…な部分が極端すぎるおはなし。


【凄かった部分】
4つの時代を同じテーマで映すのが今作の肝となっている。
「4つの時代も」というのがすごい。最初はこれがよくわかんなかったが、だんだんと冒頭に言われた通りの「普遍のテーマ」が存在したことが分かってくる。

そしてバビロン編のセットとキャスト。
こんなのが有り得るのか!?と思わず目を見張ってしまった。
誇張表現になってしまうかもしれないが、バーフバリをCG無しでやってしまったくらいの規模。
ハリウッドすごい。


【残念だった部分】
先ほどすごいと書いたバビロン編だが、他3編とは少し違う気がする。

バビロン編のセットがすごすぎて、エキストラの多さもすごすぎて、それだけで観る価値ありありなんだけど、
逆にそれを見せるための一編に思えてしまった。


他にも、最初に、"おまえらこれ見てこういう事だって分かれよ"的説明がなされるのはちょっとなぁと。
100人観れば100通りの映画があっていいと思うし、どう観るかは強制すべきものではないと思うから。




といっても面白かった。
だが1916年にイントレランスは公開したらしい。
その後の世界史をぼくらは知っている。

映画は負けたのか、と一人の映画好きとして悲しくなってしまった。