コーカサス

赤い河のコーカサスのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
3.6
『三つ数えろ』『紳士は金髪がお好き』等の巨匠ハワード・ホークスが意外にも未開拓だった西部劇に初挑戦、彼らしい力強く硬派な大作を見事に作り上げた。

のちにジェームズ・ディーンの遺作『ジャイアンツ』のテーマ曲を手掛けるディミトリ・ティオムキンの音楽は、本作が原曲かと思うほど似ているので、聴き比べてみるのも面白い。

時は1851年―。
理想の牧畜地を目指し旅をするダンソン (ウェイン) と相棒のグルート (ブレナン) は、途中インディアンに襲われ、ひとり生き延びた少年マシュー (クリフト)と出会い、共にリオ・グランデへと向かう。
14年後、ダンソンは成長したマットを連れて1万頭もの牛をミズーリまで運ぶ大仕事を始める。

“似た者同士”の絆は強い。
たとえ実の親子ではなくても、ラストの焼印マークが示すように、“赤い河”という名の“赤い血”が、確実にふたりを繋いでいる。

92 2020