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椿山課長の七日間のパピヨンのレビュー・感想・評価

椿山課長の七日間(2006年製作の映画)
3.8
監督の河野圭太の手掛けた映画は、「小ぎつねヘレン」を観ています。
浅田次郎によるこの原作は、舞台化され映画化され日本と韓国(「帰ってきて ダーリン!」)でそれぞれテレビドラマ化された人気の小説ですね。
46歳の若さで過労死した百貨店の課長椿山和昭(西田敏行)は、あの世の役所で未練の残る現世への“逆送”を願い出ました。そして、実の両親を探すことを希望した少年の雄一(伊藤大翔)は、化身の蓮子(志田未来)に姿を変え、子分の抗争を防ぎたいヤクザの組長の武田(綿引勝彦)は、化身の竹内弘実(成宮寛貴)に姿を変え、椿山和昭自身は、化身の和山椿(伊東美咲)に姿を変え一緒に現世へ逆送されますが···。
あの世とこの世、見えていた事と見えていなかった事、思い込んでいたものと現実の裏表を微笑ましくも、切なく投げ掛けています。人間の生と死には、恐怖感とある意味ロマンがあるのでしょうか。そして、未練を残さない死は存在するのでしょうか?“思い残すことは何もない”なんてあるのでしょうか?それって幸せと言えるのでしょうか?
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