イライライジャ

I love ペッカーのイライライジャのレビュー・感想・評価

I love ペッカー(1998年製作の映画)
3.0
写真を撮る事が好きな青年が撮ったまさかのマン毛写真が思わぬ形でNYで評価され一躍有名人になってしまう。完璧とは言えぬが幸せだった生活が一変し、自分の求めている幸せからかけ離れてしまう。地元ボルチモアの人々からは疎ましい存在として距離を置かれ、ガールフレンドは離れてゆく。彼はただ写真を撮ることが好きなだけなのに。ただガールフレンドのことが好きなだけなのに。
ところどころでジョンウォーターズ節が垣間見えるけど基本は変態度低めなハートフルコメディ。が、ラストは少しハイになってると思われる。
若きエドワードファーロングとクリスティナリッチが自身の美に気付いてない役なのが良い。多分意図的にそうしてるはず。写真で成功の裏には彼が美形で彼女がセクシーだからという、芸術が何たるかを知りもしないミーハー達が過剰に騒ぐ様を描いてるんだと思った。ボルチモアの住民は彼の作品を評価せずに彼自身の批判をしていた。それは彼が良い人間ではないと知っていたからじゃないかな。
まぁそんなこと考えずにゆるーく観るべき映画です