むぎたそ

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のむぎたそのレビュー・感想・評価

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『スラッカー』のまともな人たち(ロマンチック)バージョン……!おしゃれ。でもありそう。海外ある程度旅したら、こういうのはそこらじゅうにマジでありそうって思います。(欧米人同士だから言語が流暢に交わせるから会ったばかりで思想とか哲学とかのいろいろな話ができるからというのもあるかもしれないけど)ちょろっと旅しただけのアジア人でもそう思うんだから、旅マジックはすごいですよ。期間限定だから燃え上がるってのもあるかもね。日本人同士でも、小笠原旅行の船(12時間くらいだったかな?)の中で知り合って恋仲になった知人の話、聞きましたもん。(それはでもそのあと、結婚したらしい。)イーサン・ホークはイケメンだからギリギリ無理ってならないけど、最初からヤリたいと思ってましたよね(顔が!早速レコード店でキスしてたら微妙な映画認定するとこでしたがそこはキス我慢してよかったです)。。でもジュリーもしたかったならまあいいや。(そのへんは多くの日本人、時に女性、のコミュニケーション感覚とは違うかもしれない。)だけどセックスしない(かもしれない)つもりだったから、キスも握手もエロいですね。キスしていい?みたいにちゃんと聞く流れになるのはよかった。
知らない街を歩く、こういうデートしたい!!わくわく。私は気を遣う相手と歩くと汗だらだらかいて観光楽しめないから初めて訪れた場所で観光に集中する場合はどちらかというとひとりが一番いいのですが(汗)、観光なんかどうでもよくなるくらい話してて楽しい相手が見つかったらこういうこともしてみたいような気がしました。二度目のパリとかね。
ラスト、小津映画みたいな無人(無常感)の画面、恋人たちのいた痕跡、みたいな、ふたりが巡った場所を次々映していくのもよかった。(このへんが銀熊賞なんで賞)
高校生くらいで観たら、もっとハマったかも、憧れの感覚で。いくら大人っぽい欧米人でも、25歳と22歳くらいがやってることだから、自分の過ぎ去った世代が若々しく交流やってる〜くらいに見えてしまうのかもしれません。just a numberと思いたくとも。。とはいえ、アジア人は見た目若いから30歳前後の海外バックパッカー旅とかでもこういうことできなくはないとは思います。
ウィーンの街、路面電車や観覧車(第三の男のだよね)、墓地、公園などは魅力的に見えました!行きたい。
21:30の演劇が気になってたんですが、演劇行くの忘れたって一応最後に言及するの、地味に義理堅くてよかったです(笑)。
いろんな恋愛のかたちがあると思うけど、まあ異性愛最高&セックス当たり前時代に撮ったんだなという気はいたしました。

スラッカーはいろんな人出てきて面白いけど(これもいろんな人いるけど)、主に2人の会話だけでこんなにもたせるのすごいな〜となったな。
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