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シャインのyutaのネタバレレビュー・内容・結末

シャイン(1996年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

オーストラリア人ピアニストのデイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた作品。ただし、本作の内容は事実とは多くの点で違っているらしいですよ。
デイヴィッド役のジェフリー・ラッシュさんは第69回アカデミー賞で主演男優賞を獲得しました。

オーストラリア人のデイヴィッドは、厳しい父親のピーター(アーミン・ミューラー=スタールさん)に幼い頃からピアノの指導を受ける。やがて才覚を発揮する様になったデイヴィッドは、アメリカ留学を薦められるも、自分から息子が離れることを嫌がったピーターが一方的に断ってしまう。
その後のコンクールでの演奏が評価され、イギリスの王立音楽院への留学の話が出ると、今度は暴力的に阻止しようとするが、デイヴィッドは家出してまでも渡英する。
音楽院で腕を磨いたデイヴィッドは、コンクールでラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」を見事に演奏するが、その直後精神を病んでしまい・・・。

兎に角、父親のピーターの押しつけがましく捻くれた家族愛が、子供のデイヴィッドに重くのしかかり、息の詰まるような生活が、観ていていてとても辛かったです。
そんな中、中盤に登場する著名な作家のプリチャード(グーギー・ウィザーズさん)の存在が大きかったと思いました。

そして精神を病んだ後のデイヴィッドを演じたジェフリー・ラッシュさんの演技が本当に素晴らしかったです。普段は怪しい行動をとっているが、一度ピアノを弾き始めると天才と変化する、その切り替わりが見事でした。
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