米🇺🇸国原題:『Phantom of the Paradise』
日本語以外の言語を理解出来ない私が、日本語字幕/日本語吹替なしの外国映画に挑戦してみる、タグ名:#映画は言葉の壁を越えれるか試してみた、、の13本目
「あの世に持っていくなら絶対コレ!
映画の全てが詰まってる。」
、ってあなたは言ってたよね。
もしこの映画を観たらって話になった時、
「わたしに遠慮しないでケチョンケチョンに書いちゃってください🤣」
って言ったのも確実に覚えてる。
よろしい。
観てしまったからには、非情と言われようがケチョンケチョンに書く。約束だからね。
1度目・・・🤷???
2度目・・・🤷?
3度目・・・(T^T)
技法的に様々な手法を取り入れた作品みたいだけど、難しいことは分からないので省略。
見た感じ、耳にしたままを書いてみる。
本作は二重三重の仕掛けが待っていて、それらを潜り抜けても、真の答えを導き出せるとは限らない。
どうりで1回目に観た後、ただただポカーンとしてしまって、何処がいいのか全然分からなかったわけだよ。
入れ替わり立ち替わり出てくる音楽は、特徴的だって持ち上げるべきだか趣味が悪いんだか分からないし、視覚的にも忙し過ぎてワケ分からず、死んじゃったはずの人が次のシーンでは生きてるし。。どういうこっちゃ?!
でもさ、観終わった後うしろ髪を引っ張られるのさ、もう1回観てみれ~って。
で、3回観ましたとも。
そしたらね、妙な味というか出汁みたいなやつが染み出てくるのね。多分中毒性のあるやつ。
「誰もお前なんか気にしちゃいないし、お前が死ねばみんな喜ぶぜ、俺がお前みたいな悲惨な人生なら即焼身自殺しちまうけどな」
エンディングの明るい曲ですらこんなんで、いけない歌詞や台詞がバンバン出てきますやん。
ヒロインにはトホホ、実力あるけど映えない青年は憐れ過ぎて、救い無いじゃん!
でも、分かりました。
あなたがこの映画に心酔する訳が。
これが映画だからなんだね。
人生なんてろくでもない地獄さ、俺が死のうがどん底に堕ちようが、周りは喜んでやがる、、、この映画はケラケラそう言い放つ。
きっとあなたは、それを逆手にとったんだね。
「ろくでもない人生なら、いちいち嘆いてるのなんか馬鹿馬鹿しいじゃん。あほくさ。」
そこに気づいてから、あなたの快進撃は始まったのでしょう。
そのあなたの傍には、いつも『ファントム・オブ・パラダイス』と大切な人達がいた。
初めての訪問は私からでしたね。
『アメリカン・グラフィティ』にお邪魔したら、すぐにこちらにも来て下さって、私のレビューをとても褒めてくれましたね。
モデストの思い出に始まり、学校の話、アメリカのご両親の話、そこから日本に戻ってからの話と、たくさん聞かせてくれましたね。
こちらがヒヤヒヤするほど開けっ広げで、いつの間にか、サムネも卒アル写真になってたし。
私が押しちゃいけないボタンを押しちゃって、しまった、と思ってたら、ご自身の苦しかったこと悲しかったこと辛かったことを、全て過去の笑い話と、豪快に笑い飛ばしてましたね。
私よりもうんとお若いのは早くから分かってたけど、まぁー昔の邦画や時代劇にも詳しいこと詳しいこと。
カツライス他、私の好きな大映作品への共感も嬉し楽し大好きな時間でした。
邦画界の女優さんでは岩下志麻や水野久美がお好きと云われてたけど、今はいらっしゃらないフォロワーさんと3人で、若尾文子の映画でも盛り上がりましたね。
そんなあなたには、随分と慰められ励まされました。
ハラスメントやアンガーマネジメントもお構いなくガンガン詰めてくる先輩同僚達にしょぼくれてた時、
そんな私を見ながらどうしてやることもできないと職場を辞めた人を思い呆然としていた時、
これからも長くお願いしますと言ったばかりのフォロワーさんに突然ブロックされその方に追随するかのように仲の良かった別の方も去ってしまってうちひしがれている時、
あなたの言葉に何度助けられ、何度救われたことかしれません。
そんなあなたに、おてんとさんは次から次に難題を吹っ掛けてきましたね。
その度にあなたはただいまーと戻ってこられた。
そんな中、確か2020年の末位でしょうか、何か新しいことしますの謎かけをしてたあなたが翌年6月に送ってくれたお便りには、
「私達結婚しました!」
心から嬉しかったです。
けれど、神様GJと思ったのもつかの間、
見えてはいけない塊が再び悪さし始め、
『オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜』をあなたに書きました。
しっかり敵に向き合って、まずは次の誕生日を迎えると言われた決意を、疑いもしませんでした。
あちらでいじめっ子をボッコボコにした姿を思い浮かべながら。。
「焦らず穏やかにゆっくりと」
差し上げた言葉をそのまま掲げて下さって、ゆっくり確実に何とかされると期待してました。
そして短い沈黙のあと、届いた知らせには、黒い縁取り。
あなたが言った
「ドライにいきまっしょい」
無理です、拒否します。もう暫くは。
それでも努めてドライにレビューしました。
星の数ほどある映画の中から『タンポポ』を選んで下さって、身を削って書き上げられた渾身のレビューへのお返しですもの、下手くそな文章は添えた気持ちで許して下さいよ。
6月1日に急逝したさやか@asato-mさん、最大限の感謝と最高の敬意を込めてあなたに捧ぐ