ひゅうどんこ

女は二度生まれるのひゅうどんこのレビュー・感想・評価

女は二度生まれる(1961年製作の映画)
4.2
 ほんとに女って眩しいくらい、憎たらしいくらいに逞しいよな💪㊛

女性の逞しさも色々だけど、小えん姐さん見てたら、なんぼ男が鍛えてもそりゃかなわんなと思う。
男は転んだら座り込んで泣き出すが、女は転んだらすぐに歩き出す。。あながちはずれちゃいないっしょ。


 現在の東京都千代田区九段南2〜3丁目あたりにあった富士見町花街が主な舞台。
最盛期には、芸妓340人を抱えた置屋が100軒立ち並び、待合茶屋は120軒を数えたという。

主役の小えん姐さんは不見転芸者(みずてんげいしゃ)をしている。
全くの部外者ならショックで討ち死にするかもしれないが、夜の🦋を覗き見た女性なら「あるよね〜」と思われるかもしれない展開に次々見舞われる。


 若尾さんに、
自家発電ばっかじゃつまんないじゃない、とか
こうちゃん、ペッティングだけよ、とか
言わせる川島雄三監督🫣

繫累(けいるい)、とか
岡惚れ、とか
古式ゆかしい言葉を使う川島監督。

寿司屋でベートーベンのアレを使うセンス、
中村鴈治郎に熊手を持った通行人をやらせるセンス、
山茶花究の見せ場多くするセンス、
旧渋谷東急文化会館内にあった渋谷パンテオン、
2号のお向かいに泡風呂建て、
喪服や翡翠の指輪💍をめぐってキャットファイト、
親代りや弟代わりでも男にしちまう、
そんな天才 川島雄三。

ラストもどーしてどーしてらしいらしい🤭
だのに、多くの方が現代でも古さ感じない面白さって書かれてるのに納得した。



。。ということで今回は2023年5月14日にjuri@juriecoさんから頂いたリクエストへのお応えでした。
有り難うございます!

※レビューのリクエスト下さっている方々、
頂戴したご要望は有り難く丁重にリスト化してますが、鑑賞の機会に恵まれてレビューする気力がある時に初めて公開するシステムになっております😂ので、順番前後する可能性も大いにアリ、ふた月み月1年2年....と気長に温かい目でお待ち下さい。