いの

組織のいののレビュー・感想・評価

組織(1973年製作の映画)
4.5

2人 vs 組織


①2人:ロバート・デュヴァル and ジョー・ドン・ベイカー(+美女)
②組織:マフィアなのか何なのかわからないけど、要は、悪い集団
③なぜvsか:ロバート・デュヴァルがキレちゃったから
④なぜ切れちゃったか:兄を殺され、自らの命を狙われたから
⑤どのように挑むのか:悪い組織が牛耳っている銀行のお金、ごっそりいただくぜっ!


台詞は少なく、無駄がない。ジョー・ドン・ベイカーの所に殺し屋2名が訪れる、その時の緊張感マックスのやり取りなど、本当に旨い。組織相手に、2人(+美女)だけで闘いを挑むなんて、それだけで格好いい。そして大抵はそういった時には、A負け戦を覚悟して悲壮感モロ出し or Bノー天気でハチャメチャ、ということが多いように思うんだけど、この映画は違う。きわめてCOOOOL! 観ている私がハラハラをMAXにさせていることを、一向に顧みてはくれない。


今作の佇まいは、もはや名人芸。隠れた名品。地味でアピールしないだけで、実は凄い孤高の棋士。何手も先まで読んでいる。ラストのショットも大好き。私は「まいりました」と駒台に手を置き、頭を下げたのでございます。


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*『突破口!』でも重要な役どころを演じていたジョー・ドン・ベイカーは、『アイリッシュマン』に出ていたジェシー・プレモンスと親子だろうと思いたくなるくらい、雰囲気が似ている。


*途中で出てくる、黒いタートルネックの胸のラインを大胆に強調させている女性がヤバい!


★ドン・シーゲルの『突破口』が好きなら満足度100%保証(←Catmanさん調べ) 私も、1票、投じさせてください!
いの

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