橘

箪笥<たんす>の橘のネタバレレビュー・内容・結末

箪笥<たんす>(2003年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

最近はホラーにも若干強くなりました。ジャケットの印象でスプラッターかと身構えてたらサイコサスペンスだったのでよかった。嗜まずにサッと観ても大丈夫だったな。

どうやらかなり訳アリな姉妹と継母、実父。
どんな訳があったかが1番最後に明かされるので、観終わった後ぐるぐる考え続けてしまいます。

最初から家にいる継母は姉だったのね。そしたら叔父夫婦(?)との気まずい食事シーンもわかります。
具合が悪くなるかもしれないからとりあえず実家で継母と一緒にするのはしばらく後にしよう、ってしてるっぽいのに、妹どころか継母まで作り出して自分を責めてたら、お父さんもしんどくなる。布団入り込んでたのも姉だろな。
幻覚でもあの妹の責め方尋常じゃないので、それだけ自責の念が強いんだろう。。

妹見殺しにしたのは継母もじゃないのかな?とは思いました。実家での継母ラストはそれかな。


箪笥、あんなお洒落なのとは思いませんでした。引き出しではなく扉の箪笥、グリーンでお花模様。
このご実家の内装や調度品も素適。『箪笥』が気になったきっかけは『密偵』の列車内の美術の方がこちらもされてるからだったのですが、凄いな。かなり好み。
(追記:美術の方と書いてしまったけど、『箪笥』も『密偵』も同じキム・ジウン監督でした。この監督さんのセンスなのか。。凄い)
お洋服も好み。姉妹も継母もそれぞれ美しいです。


ハングル読めないけど、原題・英題・邦題全て違うっぽい。
邦題はたいていダサいなと思うけど今作は邦題が好き。このビジュアルに堅苦しくデカデカと「箪笥」。良い。
橘