シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

天使にラブ・ソングを2のシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)
3.6
実にアメリカ人らしい映画。つまり、真情(まごころ)の籠もらない形式への批判であり、形式を越えた真情や自由闊達な精神の美しさを描く事にかけては彼らほど巧みな、手慣れている民族は居ないということです。
いや、実際よくあるパターンの映画なんですよ。形式や前例ばかり言ってる頑なさに対して、異議申し立てをして、勝利を収めるという図式。でも嫌いになれないな、このアメリカ人という人々の青臭さ。
最後の歌にしても、これがずば抜けて素晴らしいのは、掛けられている技術と修練と才能とコストの違いなのですが、それを形式を打ち破ってるから、こんなに素晴らしいんだ!と錯覚させる事にこの映画の意義がある。
アメリカ人が何故、そこまでして、心のこもらない形式への反逆は素晴らしいというメッセージを発し続けているのかは、よく考えてみる価値があると思います。
前作の図抜けた素晴らしさには及びませんが、そんな事をつらつらと考えさせられる映画でした。