このレビューはネタバレを含みます
“野蛮とは何か?”
第一部と比べて脚色感が強くてそこはちょっと残念ポイントでした。
史実に沿っているだけでは、ドキュメンタリーになるので致し方ないですけどね。
日本人は高潔な精神を持っているのは自分たちだけだという驕りがあった。
近代化してやったんだ、文明を教えてやったんだという、恩着せがましさもあった。
事件が起きた根底にあるものは、差別そして侮蔑である。
その事でセデック族の人たちのもつ“魂”や“死生観”を見誤った、その事は素直に反省しなければいけない。
ただ、現代の反日運動に利用されそうな題材なので、その点少し杞憂しています。
教科書では分からない闇の歴史。
“霧社事件”、薄っすらと名前だけ聞いた事がある程度の事件でしたが、この作品のおかげで深く知る事が出来ました。