ドルフィンキック

少林老女のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

少林老女(2008年製作の映画)
3.0
北京オリンピック開催の影響なのか、「カンフーくん」、「少林少女」、「少林老女」、 「ドラゴン・キングダム」、「カンフー・ダンク!」「燃えよ!ピンポン」、「カンフー・パンダ」などなど、沢山のカンフー系の作品が劇場公開された年がありましたが、「少林老女」と「燃えよ!ピンポン」以外は、全て劇場で観ました。
ですが、ジャッキー・チェンとジェット・リーが夢の共演を果たした、「ドラゴン・キングダム」とアニメ作品の「カンフー・パンダ」以外は、どれも微妙な作品が多かったですね(笑)。

「少林老女」、今まで、未見で、ようやく、見ました。低予算のVシネマクラスのB級映画ではあるのですが、意外に、まともに見れました。
ストーリーはともかく、とにかく、セリフは一言もないんだけれど、主演のおばさんの存在感が半端なくて、笑えます。
確かに、随所に、笑いやユーモア満載のおバカ映画なんだけれど、オープニングのかつての香港カンフー映画を彷彿とさせる演武のシーンは、中々カッコ良かったし、「ワンチャイ~天地大乱」のジェット・リーを彷彿とさせる空中連続蹴り、ワイヤーアクション、「ワン・チャイ外伝~アイアンモンキー」のドニー・イェンの息子役(実は少女。)が披露した、敵の頭上から両足で頭をパン!パン!と挟んで叩く動作など、随所に、色々なカンフー映画のオマージュが散りばめていたので、ニヤリとしました。
アクションの出来ない、おばさんをダブル(代役スタント)を使ったり、演出、編集などで、カバーしたりと、上手い具合にごまかしてくれたので、何とか、楽しめました。
それと、一本足の役を演じた、ハリケンブルーこと、長澤奈央さんが、ルックス、クールな演技、アクション、どれも、良くて、適役としては、申し分ない存在感を発揮してくれたことが、本作に、良い効果をもたらしたと思います。
流石に、戦隊ヒロイン出身なので、動ける女優さんが混ざると、アクションが、引き締まりますね。
かと言って、カンフー映画としては、・・・ですけれどね。
時間のあるときに、暇つぶし程度に見るのには、丁度良い作品だと思います♪