群青

アイアン・ジャイアントの群青のレビュー・感想・評価

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
3.9
まずは単刀直入に!

すごい良かった!
何が良いかってねーそりゃずるいんですよ!コレ!琴線に触れることばっかりやってくる!

まずアイアン・ジャイアント本体ね!無垢ってズルい!
何も知らない地球で子供と会って触れ合う。何も知らないから色々やっちゃってバレそうになるけど子供が頑張る。そういうところは笑えるし、温かい目で見ちゃう。

んで大人がズルい!良い大人、保護者、悪者。みんなの役割がしっかり味があっていい。良い大人代表のスクラップおじさんは芸術と称してガラクタを作る。愛しい。男の趣味は分かってもらえないのだ笑
保護者のお母さんも良い距離感。そしてなんてったってアイアン・ジャイアントを軍になんとかして知らせようとするアイツ!一言目でコイツ悪いヤツ!って分かる!だって吹替が大塚芳忠さんだから!笑

でも普通の悪役かなとか思ってたら真性のクズだった笑 あまりにクズすぎてリモコン投げそうになった笑
でもこいつがいるおかげでストーリーが引き立つ。ありがとうクズ笑

そして何よりズルいのがストーリー。

異形のモノとの交流によくある反則技、だめだよー!この子は悪くないんだよー!だからいじめないでー!がある。コレ、ほんとズルい!笑 否が応でも感情移入しちゃう。しかも鹿さんでご丁寧な伏線も張ってくれるから問答無用で感情移入しちゃう。それにしてもジャイアントさん容赦ない。武器のギミックも凝ってて、え⁉︎そんなところが⁉︎までやってくれる。そうだ怒りを買ったのだから仕方がない。

そうなのだ。この作品は戦いの悲惨さを伝えてくれる。主人公がしっかりしててそこんところ語ってくれる。うーむ。あと未知の存在に対しての対応ね。やっぱりね、即攻撃はよくない。相手を知ろうとする心って大事。うん。

少し残念なのは主人公があまりにしっかりし過ぎて成長してない。最初からよくできた子だ。確かに別れみたいなのはあるけど特別何かを乗り越えた、みたいなのを感じられなかったかなーでもそれ以上にジャイアントの生き生きした表情が良かったから大したことない!子どもも安心して見せられる。90分もないからすごくテンポもいい。終わり方もスッキリ!オススメです!
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