『なりたい自分になれよ』
ロボットアニメーション版の「E.T.」と言ってしまえばそれまでですが、ピクサー、実写と傑作を作り続けている映像作家ブラッド・バード監督の原点として非常に感動できる一作でした。
フィルモグラフィ上、一貫している主人公の設定(天才で周りと馴染めない)は監督自身を投影しているよう。生まれながらに兵器としての『らしさ』を強要させられた巨人が、文字通り『飛び立つ』瞬間には涙なしには見られない。
また、映画として、新聞や劇中アニメで時代背景を説明する語り口のスマートさやカットのつなぎとスピード感は最高。真似したくなるような美しさがある作品は間違いがない!