茶一郎

アイアン・ジャイアントの茶一郎のレビュー・感想・評価

アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)
4.2
『なりたい自分になれよ』

 ロボットアニメーション版の「E.T.」と言ってしまえばそれまでですが、ピクサー、実写と傑作を作り続けている映像作家ブラッド・バード監督の原点として非常に感動できる一作でした。

 フィルモグラフィ上、一貫している主人公の設定(天才で周りと馴染めない)は監督自身を投影しているよう。生まれながらに兵器としての『らしさ』を強要させられた巨人が、文字通り『飛び立つ』瞬間には涙なしには見られない。
 また、映画として、新聞や劇中アニメで時代背景を説明する語り口のスマートさやカットのつなぎとスピード感は最高。真似したくなるような美しさがある作品は間違いがない!
茶一郎

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