Koutaro

ミストのKoutaroのネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公は常に正しい選択をして、紆余曲折ありながらも最終的には最善の結末を導くものだ、という先入観を完全に逆手に取った、邪道の頂点とも呼べる作品。
秀逸なのは、一口にバッドエンドと言っても、ただ主人公が逃れようのない運命を理不尽に突きつけられるわけではなく、誰がみても明らかな間違いを冒すわけでもなく、この手のパニックスリラーではいわば王道と言える「正しい」選択をし続けた結果、それがことごとく裏目に出るという点。
では、何をどう選択すれば良かったのかと振り返ってみれば、実は一番最初の、最も堅実的な選択が最大の分岐点だったというやるせなさには言葉を失する。
間違いなく傑作だが、一度観たらその後数年は距離を起きたくなる作品。
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