不思議な映画でした。白黒画面で、BGMもほとんどなく、登場人物も若い男二人と娘一人だけ、会話も少なく、特別なことは何も起きない。刹那的な生き方の若者たちを乾いた目線で描いた、退屈だけどシュールでちょっと笑えてセンスいいかも、リアルタイムで見ていたらそう思っただろうという1984年のB級映画作品。「ナイト・オンザ・プラネット」の監督（ジム・ジャームッシュ）のデビュー第2作ですか、なるほど、ナルホド。
三部構成となってます。タイトルは既にあったから勝手にサブタイトルをつけますと…
１．The New World、 出会い ～譲れないファッションセンス～
２．One Year Later、 再会 ～お邪魔虫～
３．Paradise、 別れ ～行き違いの人生～
難解系？ ちょっと身構えて見始めましたが、全然わかりやすかった。静かな画面に時折50年代の絶叫系R&B（スクリーミン・ジェイホーキンス）が響いて、最後にはそれが頭の中で自動再生されてきて心地よく感じてしまうというおまけつき。
