LalaーMukuーMerry

50/50 フィフティ・フィフティのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

4.1
27歳の若さで、「あなたは癌で、生きのびる確率は50/50フィフティ・フィフティです」と言われたら…?
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脚本のウィル・ライザーの実体験をもとにした物語。相当重いテーマだし、病院や治療のリアリティも高いのだけれど、性格のよい独身の若い男だからこその、明るくて面白い雰囲気にサラッと仕上がった作品でした。カウンセリング、ナンパ、抗ガン剤治療、ロマンス…。健康人と病人の間を、心が行き来する主人公。がんと聞いて去っていく人、新しい出会い…。
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私は、主人公の親友(セス・ローゲン)が気になりました。女の話ばかりするアホでうざいお笑い担当の役回り。初めは、こんな接し方はダメなんじゃないかと思いながら見てたけど、話が進むうちに彼なりの寄り添い方でいつも同じように接しているんだな、というのが分かってくる。アホでうざいように見えるけど、なかなかここまでできないよ、相当いい奴。
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50/50 フィフティ・フィフティ。それだけしかないと考えるか、そんなにもあると考えるか、それは受け止める私たち次第。