円柱野郎

ザ・ビッグ・ワンの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ビッグ・ワン(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作に引き続き、企業vs労働者を独特の語り口&アポ無し突撃取材で取り上げるマイケル・ムーア。
ドキュメンタリー作品でありながら「ロジャー&ミー」よりも笑える場面が多くあり、飽きさせない構成も上手くなっている。
相変わらず無茶な取材を続けるけど、企業論理によって不当な扱いを受けている労働者を取り上げる姿勢は感銘する。
労働者からは心強い味方、企業からはとてつもなく邪魔存在だろうw
今回の話の主軸はマイケル・ムーアが出版した本のプロモーション活動だが、その行く先々で同様の雇用問題が起きていることは興味深い。

「ビジネスマンがこう僕に言う、『企業は株主に責任があるから利潤を追求する、株主が米国を支えてる』、そんな訳あるか、ここは民主主義の国だ。
合衆国憲法を読んでも“株主”なんて言葉なんて出てこない。あるのは“人民”という言葉だ。」このマイケル・ムーアの講演での話は、まったく持ってその通り。
利潤のみを追求する企業の罪は重い…。
円柱野郎

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